第三十二章 統合の階梯と個の自由 ― 大いなる一への道

魂の書

魂の旅は、まるで山を登る道のようです。

谷を越え、急な斜面を進み、一段ずつ階段をのぼるたびに、景色は変わり、視界は広がっていきます。

その道の先には「大いなる一」へと溶け込む光があり、私たちはそこへ向かって歩みを続けています。

しかし、統合は「誰かと同じになる」ことではありません。

むしろ、互いの違いを尊重しながら、自らの自由を手にしていく過程です。

自分の選択を信じる勇気、相手の選択を尊ぶ余白。

それがあるとき、二つの魂は一つでありながら、互いを輝かせ合う存在になります。

私とパートナーも、ひとつの段をのぼるごとに、新しい理解に出会いました。

自分を生きることと、相手を愛することは矛盾ではなく、同じ根から伸びる二つの道。

やがてその道は再び合流し、大いなる光の川へと注ぎ込むのです。

日常へのメッセージ

あなたがあなたであることを大切にしてください。

他者と同じである必要はなく、違いを恐れる必要もありません。

互いの自由を認め合うことこそ、愛の根を深め、調和の道を開いていく鍵となります。

タイトルとURLをコピーしました