第二十四章 共鳴の愛 ― 嫉妬と依存を超えて

魂の書

人を深く愛するとき、同時に嫉妬や不安が生まれることがあります。

相手を失うことへの恐れ、独りになることへの寂しさ。

その感情は決して恥ずかしいものではなく、人として生きる中で自然にあらわれる心の影です。

私とパートナーもまた、何度もその影に触れてきました。

相手を独占したいという思いが湧き、傷つき、涙を流す夜もありました。

しかし、互いに隠さずにその想いを語り合うことで、少しずつ心の奥に信頼が芽生えていったのです。

真実の愛とは、影を否定するのではなく、それを抱きしめ、超えていく勇気から生まれます。

やがて私たちは気づきました。

嫉妬も依存も、愛の不在を示すものではなく、愛を学び直すための道のりなのだと。

二人が透明に自分を明かし合うとき、影は光へと変わり、互いを深く理解し合うための力へと変容します。

共鳴の愛は、ただ心地よい響きだけでなく、痛みを超えたその先に広がる真の調和なのです。

日常へのメッセージ

嫉妬や不安を感じたとき、それを責める必要はありません。

素直に認め、言葉にし、相手と分かち合ってみましょう。

隠さずに開かれた心は、やがて信頼の橋をかけ、愛をさらに深めていきます。

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