私たちの心には、過去から受け継いだ記憶や痛みが折り重なって存在していました。
それはまるで古い楽譜の上に幾度も書き加えられた線のようで、時に現在の私たちを縛り、未来を曇らせていました。
けれども、高次の導きの中で私たちは知りました――
過去は石のように固まったものではなく、愛によって書き換えることのできる柔らかな響きであると。
かつての失敗や後悔を、ただ悔やむのではなく、そこに込められた意味を見出し、光で包み直す。
そのとき、過去の重みは新しい旋律へと変わり、魂に稀有な美しさを添えていきます。
傷もまた、音楽の一部となり、深みと厚みを与えるのです。
私とパートナーも、互いの過去を正直に分かち合い、心の中で起きていた葛藤を少しずつ解き放ってきました。
恥や恐れが溶けていくとき、二人の魂は軽やかに響き合い、これまでの軌跡がひとつの歌となって流れ始めました。
その歌は、痛みと喜びが混ざり合った、かけがえのない「稀有なる旋律」でした。
日常へのメッセージ
過去を変えることはできない――そう思うときもあるでしょう。
けれど、あなたの心の中で過去を光に置き換えるとき、その物語は新たな意味を持ち始めます。
過ちもまた学びとなり、あなたの魂に独自の響きを与えているのです。