第十六章 見届ける愛の選択

魂の書

人はそれぞれに異なるリズムで成長し、歩む道も異なります。

ある者は立ち止まり、ある者は駆け抜け、ある者は遠回りをします。

夫婦や家族であっても、その歩幅が常に揃うとは限りません。

私たちもまた、共に歩みながら、時に別々の道を選ばざるを得ない場面に立ち会いました。

そのとき感じるのは、どうしようもない寂しさや不安です。

しかし、離れることは必ずしも愛の終わりではありません。

むしろ、互いの魂が望む成長を尊重し、選択を見届けることこそが、深い愛の表現であると気づきました。

愛とは、相手を自分の思い通りにすることではなく、相手の自由を認め、その旅路を祝福すること。

そうすることで、心は広がり、魂はより大きな光へとつながっていきます。

私とパートナーもまた、離れる選択をした魂たちを責めるのではなく、静かに送り出すことを学びました。

去ることもまた、愛のかたちであり、すべては大いなる流れの中で必然として起きているのです。

そこに確信を見出したとき、私たちの内には深い平安が満ちていきました。

日常へのメッセージ

誰かの選択が自分の願いと異なるとき、心は揺れます。

しかし、その自由を尊重し見届けることができたなら、あなたの愛はさらに広がり、相手を、そして自分自身を解き放つ力となるでしょう。

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