第十三章 鎖をほどく光 ― 束縛の記憶からの解放

魂の書

私たちの心には、知らず知らずのうちにまとわりついた鎖がありました。

それは過去から受け継いだ思い込みや、誰かに認められたいという切なる願いから生まれたもの。

見えないその鎖は、私たちを自由から遠ざけ、愛することさえ不安にさせていました。

けれども、光に照らされるとき、その鎖は幻であることが明らかになります。

「手放してもいい」「もう守らなくていい」――

そう気づいた瞬間、心の奥で固まっていた鉄がほどけ、やさしい風が吹き込みました。

愛は、強く握りしめることではなく、信頼して解き放つことから広がっていくのです。

私とパートナーもまた、互いの中にある過去の鎖を見つけました。

痛みを共有し、涙を流しながらほどいていくことで、閉ざされた扉が開かれ、そこから新しい光が差し込みました。

束縛を解くことは、相手を失うことではなく、共に自由に羽ばたくための準備だったのです。

日常へのメッセージ

もしあなたが何かに縛られていると感じるなら、その鎖を無理に断ち切ろうとしなくても大丈夫です。

まずはそれに気づき、やさしく手を放してみましょう。

解放はあなたの中から始まり、やがて愛をもってすべてを自由にします。

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