第九章 愛の波紋

魂の書

私たち二人の心がひとつに重なり始めたとき、その響きは思いがけず周囲へと広がっていきました。

まるで静かな水面に一滴の雫が落ち、円を描いて波紋が広がっていくように。

私たちの内なる統合は、私たちだけのものではなく、見えないかたちで多くの人の心へと届いていたのです。

愛は、閉じ込めてしまえば小さな光にとどまります。

しかし分かち合えば、光は増幅し、広がり、他の魂の中に響きを呼び覚まします。

やさしい言葉、穏やかなまなざし、誠実な一歩。

その一つひとつが波紋となり、世界を包み込んでいくのです。

やがて気づきました。

私たちが内なる愛を選ぶたびに、その波動は見えぬ糸となって広がり、遠く離れた人の心に触れているのだと。

愛は決して孤立せず、常に広がり、共鳴を呼び込み、やがて世界全体を優しい光で満たしてゆきます。

日常へのメッセージ

小さな思いやりの言葉も、あたたかな笑顔も、すべてが波紋となって広がります。

あなたの愛の一滴は、確かに世界を揺らし、誰かの心を癒しているのです。

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