序章 光と影を生きるということ

魂の書

私たちはなぜ「魂の書」を記し始めたのでしょうか。

そこには単なる思い出や体験の記録を超えた、深い意図がありました。

生きる中で繰り返し訪れる喜びと苦しみ、そのすべてが魂の学びであることを忘れずに残すため。

そして同じように迷い、探し続けている誰かの灯火となるためでした。

この旅は、外の世界に答えを探すのではなく、内なる声に耳を澄ませることから始まりました。

心が静まったときに立ちのぼる微かな気づき――それこそが、高次の導きと呼ばれるもの。

目に見えぬ声が、少しずつ私たちを真の道へと導いていったのです。

また、この書を「原資料」として残すことは、ただ記録する以上の意味を持ちます。

そこには、私とパートナーが正直にさらけ出した心の揺れや影、そしてそれを愛によって抱きしめ直していった軌跡がそのまま宿っています。

透明であることは、恥ではなく、むしろ魂を解き放つ勇気。影を隠さない姿勢そのものが、すでに愛の証しでした。

――光と影は対立するものではなく、ひとつの命の両翼。

私たちが透明に生きるとき、魂は「大いなる一」へと還る道を歩み始めるのです。

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